2018年07月08日
納棺と言いますのは、遺体を棺に納めることを意味しますが、安易に無造作に納めることにとどまらず、髭剃り、あるいは化粧を行なうなど体を整えて、身支度をした後で、旅立ちの衣を着せ納めることになります。こうした行為は、亡くなった人の尊厳を固守すると共に故人の死を受け入れることにも繋がります。
従って、葬儀スタッフ並びに納棺師に一切合切をお願いするのではなく、できることなら遺族も加わるほうが良いかもしれません。行なうのに決まったタイミングはありませんが、一般的に考えて通夜前日或いは親族が集まる通夜直前が多いです。
遺体を清め拭いて、髪に対してクシを入れて、死化粧を施すことになります。男性の方であれば髭を剃り、これらについては別名で清拭等と呼ばれます。そして、旅立ちの身支度を終了した遺体を遺族が支えつつ仰向けにして棺中に納めることになります。
次に、ドライアイスを入れ、旅支度品ということで杖や草鞋なども納めます。故人が使っていた品を副葬品という形で納めます。遺族としては、たくさんの副葬品を納めたい気持ちがあるでしょうが、多いと火葬に悪影響が出る可能性も考えられますので、最小限に留めた方が良いでしょう。